スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『子供の科学』2015年4月号

子供の科学 2015年 04 月号 [雑誌]子供の科学 2015年 04 月号 [雑誌]
(2015/03/10)
不明

商品詳細を見る


特集が「元素総選挙」などと、某アイドルグループに対抗しているとしか思えないような記事ですが、まあこのくらいの特集でもやらなければ子供目線での興味ある元素のアンケートなんて出来るもんでもないだろうし、案外面白いことになるかもしれません。
まあ見た感じ、私お勧めの「金」(Au)がないのが実にケシカランwwwお前らみんなこれ大好きだろwww(←物欲に汚れきった大人目線)って感じですが、逆に金と人類のかかわりは金属としてはそれなりに深いし、今もなお装飾用だけでなくコモディティとしても工業用素材としても有用だし、そういう意味では今更感もありえるでしょうね。
まあ詳細は本誌を是非ご覧頂きたいのですが、一見キワモノながらも元素の可能性を垣間見ることの出来る良記事と思われます。

そして、関東では残念ながら見ることが出来なかったのですが、月食の記事も出ていました。もちろん望遠鏡があれば面白いこともできたと思うのですが、月食は肉眼でも十分に観測できる現象ですし、事実、国立天文台でのキャンペーンは月食時の「色」について、肉眼での観測を求めています。記事では望遠鏡を利用する例とともにコンデジやスマホによる記録の方法が詳細に述べられています。残念ながら月食は逃しましたが、記事を参考に月の満ち欠けなどをコンデジかスマホで記録してみると、今後(日本で皆既月食を見ることが出来るのはしばらく後になりますが)の練習になることでしょう。併せて連載記事で春の星座について知ることが出来ます。

ごく私的にですが興味を持ったのは、連載「伊藤尚未の電子工作ツアー」で東京工業大学のロボット技術研究会が取り上げられていたことです。
東京工業大学の学園祭「工大祭」には、私もよく見学に行くのですが、たたら製鉄を行っていたり電子工作教室があったり、サイエンステクノさんによる科学啓蒙企画があったり、年によっては有志のグループがリレー計算機を作って発表していたりするなど、理工系のアカデミックな企画が目立つ学園祭で、このロボット技術研究会さんも非常にユニークな発表をされている団体です。
本に紹介されている二進数計算機を製作された方は、昨年の学園祭ではペルチェ素子を使った霧箱なども作っておられました(←やったけどうまくいかなかったおっさん)。なお、作品の一部については本人のブログに解説がありますので、是非ご覧下さい。

『幸福の物理』より
「月刊科学雑誌『子供の科学 2015年4月号』に登場したゾ!紹介された電子工作作品2点について解説をするゾ! 」
http://shitaro-happy-physics.hatenablog.jp/entry/2015/03/15/003127[外部リンク]

また、トランジスターだけで動く時計というのも、相当な労作です。ロジックICだけで作るというのも相当に厳しい作業ですが、それをトランジスタで作るというのは、回路設計はもちろんですが、実作のときも相当に時間がかかったことでしょう。

工学系のサークルはもちろん東京工業大学のロボット技術研究会さんはすごいです。はっきり言って突き抜けています。トランジスターで動く時計とか、ちょっとでも電子工作をかじったことがあれば戦慄するレベルのものです(普通はこういうときはPICやAVRなどのようなマイコンをつかってプログラムを組む方が作業的に楽になるものです)。もちろんトランジスタで作ることも理論上可能ですし、彼らは実際作っていますが、普通は思ってもやれないもんですw

しかし、私がここで申し上げたいことは、もちろん彼らの技量はすごいのですが、東工大ロ技研さんだけでなく、工学系の大学にはこうしたものづくりサークルがなにがしかの形で存在していて、それぞれがそれぞれの技能と創意に基づいて実に巧みなものをたくさん作っているのです。

文系志望の皆さん、もう一度考え直してみてください。
もし、東京工業大学などほど遠くて、地元の全入大学の工学部に行くことになったとしたって、別にいいじゃないですか。是非行きましょうよ!全入大学の工学部では不安というなら、1ランク上の人文系大学の就職実績と比較してください。そういうことです。
理系の特に工学系にいけば、自分の能力と創意にあわせて思いのものを形にすることが出来るのです。そうやってものづくりに集中している時間は、まさに自分が自分の意思で人生の主人公になっている瞬間なのです。目の前に自分が作ったものがある、それこそが自分がリア充であることの証です。



2015年4月8日追記

たぶんこういう機会じゃないと書くことができないと思うので流れで書きますが、『子供の科学』では長年にわたってアチュア無線の記事を連載しています。
アマチュア無線はオワコンと思われる向きもあるかと思うのですが、それは明白な誤りです。事実、アマチュア無線は一時に比べると低調になっているのですが、それは特に90年代に今で言うところの携帯電話の代用として過渡的に使われたことがあるために、見た目以上にちょうちんがついたと考えるべきものです。特にスキー場等での使用を想定していたのは、映画などの影響も大きかったことでしょう。
もちろん無線ですから、そうした使用も想定できたのでしょうが(厳密には電波法違反!まあここでは法解釈のことには触れませんw)、案の定、携帯電話の代用としての用途は、ホンモノの携帯電話が普及することであっけなく駆逐されました。
私見ですが、アマチュア無線の王道の楽しみは、機材の自作などのDIYや海外との交信などの技術への挑戦にあるものと考えます。アマチュア無線サークルは工学系の大学に多々ありますが、これらが事実上の工作部になっていたりするのは別にアマチュア無線がオワコンだからではなく、もともと無線をやっていた人たちがその技術と経験を生かして新しいフロンティアを作ってきたのではないでしょうか。
もちろん、アマチュア無線は決して敷居の低い趣味ではありません。習熟するまでにたくさん勉強が必要です。工作経験など、手も動くことが必要です。そして、ぶっちゃけ、お金がたくさん必要です。しかし、そのお金をいかに安く削るか、それもまた重要なところなのです。
昨今では思想においてもDiYということが言われるようになってきました。
はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks)はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks)
(2008/06/02)
毛利嘉孝

商品詳細を見る

しかし、DIYなんてアマチュア無線じゃ100年前からやっていることですし、恐らくは今後もそうあることでしょう。。
携帯電話の代用としてハンディ機を買い求める人たちがいなくなった今こそ、アマチュア無線がもう一度その本来の価値を取り戻すのではないでしょうか(もちろん現状に課題なしとはしませんが、それはここで書くことではありません)。
スポンサーサイト

『風との対話 手作り風車ガイド-楽しさの玉手箱』

風との対話 手作り風車ガイド―楽しさの玉手箱 (サイエンス・シリーズ)風との対話 手作り風車ガイド―楽しさの玉手箱 (サイエンス・シリーズ)
(2006/07)
松本 文雄、牛山 泉 他

商品詳細を見る




 風力利用に関しては名高い牛山泉氏、松本文雄氏両名の共著です。
 手作りとは言っても、このクラスの風車になってくると若干の電子工作+日曜大工程度の技能は必要と思われます。本書の作例では著者の牛山氏の勤務校である足利工業大学で卒業研究の学生が作るようなものもたくさんあるので、趣味の人が一朝一夕で…というわけにはいかないことでしょう。取り組むとなるとそれなりの時間と労力をつぎ込むことが必要でしょう。このくらいまでくると、工学や大気現象について学びながら風車を作る、作りながら学ぶという姿勢が必要だし、それこそが楽しみの真骨頂のはずです。もちろん本書でも指摘がなされていることですが、アマチュアの風力利用はあくまで趣味であるべきです。そのため、廃材利用を心がける、設置場所の制約を常に考慮する、風車というハードウェアだけでなく、地域の特性や大気現象などの環境にも関心を持つなどの心がけが望まれます。

  本書の刊行は初版が1995年で2006年に改訂されていますが、その頃から八年が経過し、色々事情が変わっているところもあるようですので私の方から補足しておきます。

1.本書の181ページで紹介されている「日本風力エネルギー協会」は「日本浮力エネルギー学会」と改称しています。
日本風力エネルギー学会
http://www.jwea.or.jp/[外部リンク]
名称変更についてのお知らせ
http://jwea.exblog.jp/15853115[外部リンク]

2.本書で「協会型風車」の購入先として挙げられている昭和理化学器械(株)さんのサイトを拝見する限りでは、「協会型風車」は取扱商品一覧にもネットショップにも掲載されていません。購入時はよくお確かめの上で検討されることをお勧めします。
昭和理化学器械(株)
http://www.srk.co.jp/index.html[外部リンク]
あわせて、本書でも183ページ「小型風車取扱先」に紹介されているノースパワーさんの風車は本書で掲載されている「協会型風車」に近い性能を有していると考えられます。仕様をご確認の上でこちらのショップもご検討ください。
ノースパワーの風力発電機キット NP-103
http://www.northpower.co.jp/windturbine/np103.htm[外部リンク]

3.著者の牛山氏が勤務する足利工業大学の「自然エネルギー広場」(p51)は「風と光の広場」と改称しています。
足利工業大学の風と光の広場の紹介http://www2.ashitech.ac.jp/crc/square/index.html[外部リンク]
 
さて、ここで登場した「風と光の広場」とは、どういう場所なのでしょうか。時期は折りしも学園祭めぐりの時期です。足利工業大学は栃木県の大学で学園祭なども立地的になかなか見学する機会がなかったのですが、これはいい機会がやってきました。これを機会に足利工業大学の学園祭に乗り込んできましょう。次回「牛山先生の本を読んで足利工業大学のわたらせ祭&風と光の広場に行ってきた」に続きます。

続きを読む

『理科教育法 独創力を伸ばす理科教育』

理科教育法 独創力を伸ばす理科授業 (KS理工学専門書)理科教育法 独創力を伸ばす理科授業 (KS理工学専門書)
(2014/03/21)
川村 康文

商品詳細を見る



やっとマトモなこと書いてる本が出てきたな。
 この本は著者の主張の根幹をなす「川村メソッド」とその周辺の話題について、第二部が本書の中心をなすと思われる実験のネタ帳、第三部では今後、授業等の教育での効果についての測定を行うための方法論を提供しています。
 本書の中枢を為すと思われる第二部については、学校での理科授業実践等で実際に教材としてお使いいただけることと思いますが、一市民の立場で、また、ただの理科好きおじさんの立場で読んでいて興味深かったのは、むしろ第一部です。
理科離れの現状については、研究者やサイエンスコミュニケーターは興味をお持ちなのか幾らでも分析していますが、現象についての日常的な理解と科学的に正しい理解では隔たりがあることを説明している本は、多くなかったように思います(私が知らないだけかも知れませんが)。 空中を飛ぶボールに作用する力、車内を落下する物体の軌跡、電池の接続などを例に素朴概念を説明していて、私自身大きく頷ける話ばかりです。なんで頷けるかと言えば、どれも私がぶつかった疑問だからです。もちろん「思い違い」といえばそれまでなのですが、ここではその思い違いの原因と修正方法を正面から取り上げている本なのです。サイエンスコミュニケーターや研究者はこの点をすんなり越えて然るべきポストについた人たちですから、思いが至らないのは当たり前と言えば当たり前なのですが、逆に言うと理科ができる人だけの目線で理科離れや理科教育が論じられていたということではないでしょうか。
 素朴概念を突き崩すところに理科、特に物理の面白さはあると思うのですが、素朴概念が強固だとその分覆すのに手間がかかるのは当たり前で、素朴概念が強固な人ほど、そしてたくさん持っている人ほど、物理の学習は手ごわくなるはずです。そういう人たちを単純に勉強不足とかアタマが悪いとかは言っても何の意味もないです。素朴概念がただの誤解や勉強不足だというなら、その誤解を丁寧に取り除いていかなければ。指導者が指導した事実と学習者が学んだ事実は必ずしもイコールではないのです。もちろん今の学校は苦境に立っていますから正論だけで対処することも難しいのも事実ですが、このような素朴概念が修正されない限り特に物理の指導は意味を成さないこと、また発見的な方法をとることが難しいとしても、この種のデータを持っておくだけでもだいぶ話は変わってくるのではないでしょうか。上記のような点に思い至ることなく啓蒙活動だのサイエンスコミニケーションだのと言っても、何かがおかしい気がするのは私だけなのでしょうか。

 素朴概念を乗り越えるためには、知識として詰め込むだけでなく(これはこれで大事なことだとは思いますが)、能動的に体を動かすことで得られるものも多いはずです。というか、そのために実験の時間のはずなのです。私自身も電磁気があまりにわからず自分で電子回路のキットを買ってきて教科書にある回路を再現したり、テスターであちこち調べまわったことを思い出します。実験の指導書は必ずしも本書以外にも良著はたくさんありますし私自身も折に触れてブログで取り上げていますが、本書で取り上げられているテーマは比較的入手しやすい材料で構成されています。なので一斉指導で行うのは難しいとしても、補習なりクラブなりの時間ででも取り組めることはあるかと思いますし、学習塾等でも取り組むことは可能ではないでしょうか。
 この素朴概念とその具体例についての説明には実は紙面がわずかしか割かれていないのですが、私自身読んでいて長い間思っていてもうまく言語化できなかったことを見事に説明していて、「やっと出てきたか」という思いです。

『新版 死の川とたたかう』

新版 死の川とたたかう (偕成社文庫)新版 死の川とたたかう (偕成社文庫)
(2012/04/18)
八田 清信

商品詳細を見る


子供向けなのですが、私自身、小学校の図書館においてあったこの本を何度も読んだことを思い出してふと思い立って購入しました。もともとは同じ偕成社のの「少年少女ドキュメンタリー」という子供向けのノンフィクションのシリーズで、他にも子供向けとしてはだいぶ重厚なノンフィクションの傑作が揃っていたシリーズでした。

死の川とたたかう―イタイイタイ病を追って (少年少女ドキュメンタリー)死の川とたたかう―イタイイタイ病を追って (少年少女ドキュメンタリー)
(1981/03)
八田清信

商品詳細を見る


イタイイタイ病の発見から原因の解明、そして裁判の結審へと一通り完結している内容で、この歳で読んでもなかなかに骨太なドキュメントでした。
公害問題を扱った本では、石牟礼道子の「苦海浄土」も読んだことがあります。世間的には文学的な評価が高い分「苦海浄土」の方が名著とされていますが、私にはむしろ子供向けで話の一部始終がわかりやすい分、名著かどうかは知りませんが、こちらの方が推薦しやすい本に思われます。むしろ子供たちには本書を読んでいただいて、科学者の良心とはどのようなものかもあわせて考えてほしいと思います。
 この本自体はそもそもの原書はちょうど40年前のもので大分古いのは事実なのですが、この時代に公害といわれていたものは今や地球環境問題と名を変えて、むしろより深刻なものとなっているのではないでしょうか。
 この本では原告側の全面的な勝利を持って、ともかくもそれなりのオチにはなっていますが、今後、この問題はより複雑に、深刻になっていくことは間違いないことでしょう。この本でも指摘されていたことですが、社会の意識の変化によってこうした問題への取り組み方が変わってくることに注目してください。足尾銅山鉱毒事件だって本来は十分に公害といいうる規模の事件であったはずですが、当時の意識と社会情勢ではローカルな問題でしかなかったわけですし、また、日本の近代化に貢献することこそが企業の社会的責任だったわけです。しかし、こんにち、公害問題は地球環境問題という包括的なテーマに統合され、地球という星が無限の資源を持った星ではなく、持続可能性に常に配慮する必要があるということが意識されるようになったのはせめてもの幸いに思われます。
 私の趣味の一つに学園祭めぐりがあるのですが、環境という単語がただの流行り言葉の類ではなく、文系の学生からも経済学などの実質を伴った議論とともに考察されるようになり、また手のつけられる身近なところから活動を行うサークルが登場しています。かつてのバブル時代の大量消費を前提にした愚かしい学生生活ではなく、よく学び、よく動く中で交流する楽しみを見出している学生団体が登場していることに希望を持ちたいと思います。いずれ地球環境問題は基本的に広範な科学的知識が必要とされる問題ですが、文系でも経済学だけでなく環境教育を中心に教育学、倫理的な問題を中心に哲学倫理学神学部仏教学など、やはり広範な学問が必要となることでしょうし、また多くの学問で重要なトピックとなってくることでしょう。
ぜひ、学生時代に学ぶのは前提として、よく遊んで多くの分野の学生と交流してください。それはきっと広い視野となって将来の活動ができるようになることでしょう。
 私は、自分のブログでことごとに「所縁を放下すべき時代だ」と述べています。精神論だけで地球環境問題をどうのこうのできるものではありません。ただ、自分たちの生活を常に見直し続けるべきだと述べたいのです。年毎に変わっていく流行もののファッションに左右されず自分で服を作る、電子回路を自分で設計して自分で面白装置を作る、サークルでボランティア活動をしながら交流を深める…、別に年毎に変わるスキーウェアを買っては処分するようなバブルの陋習のようなマネをしなくても、十分に楽しく暮らすことはできるし、そうした希望は若い学生さんたちの活動と、「方丈記」のような古典にあるのではないでしょうか。

こうした古い本が子供向け文庫に収録される意味は、ひとえに温故知新でしょう。先人たちの経験を知って、こんにち切羽詰っている地球環境問題に専門知識を持って世界に飛び込んでいける、もしくは地域の小さななところから活動できる人材が一人でも増えるようであれば幸いです。




さて、この記事を書いているときにこのような記事を目にしました。

中日新聞「全面解決 きょう合意書 イタイイタイ病、三井金属」
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013121702100008.html[外部リンク]

これをもって、イタイイタイ病に関してはいちおう、収束したと考えてよいのだと思うのですが、あとに残された私たちには、不幸な公害病があったことを語り継ぎ再発を防ぐ、そして身近なところから環境に関しての意識を持ち、地球全体への思いを馳せることです。
私は、大学生たちが各大学で行っているような環境活動サークルや、自然観察サークルなどの活動、環境問題等のゼミでの学びにとても期待しています。しかし、期待しているだけでは仕方ありませんし、そのための行動も必要なことでしょう。必要なことはこうした大学生たちの動きに連動して私たちも動くことです。では私たちはなにをすべきか、それはゴミをきちんと分別して出すことです。

『図解入門よくわかる最新線量計の基本と作り方』

図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)
(2013/03)
宇都宮 泰

商品詳細を見る

 先の原発事故以降、被曝について、身近な放射線について興味を持ち始めた人たちも多いのではないでしょうか。多くのメディアで「正しく怖がること」を主張していますが、それはどのような怖がり方が妥当なのでしょうか。私は既に雑誌『子供の科学』『ニュートン』あたりで速報性を重視した記事を読んで事故や被曝についての情報収集を行ってきましたが、自分たちで放射線を測定したいと思う人たちもきっといることでしょう。特に市民団体ではこうした傾向は強いようです。しかし、放射線の専門書を読むだけで頭がクラクラしてくるような方もたくさんいるのではないでしょうか(「真実が知たい」と言っておいて、そんな生ぬるいこと言うな!と言いたいところですが。)。
この本では、ガイガーカウンタの自作を部品の入手からはじめて、放射線について、線量計のしくみ、計測の実際、メンテナンス等総合的なスキルをつけることができるようになっています。
製作は慣れない人にはなかなか難しいと思われますが、製作記事は丁寧に書いてあるので、ラジオキットやアンプキットに慣れたくらいの人にはちょうどいい練習課題になることでしょう。そういう意味では市販の電子工作キットから少し飛び出したいくらいのワンランク上を目指したい工作好きにも、ちょうどよい練習課題を提供してくれることでしょう。。
本書で紹介されている製作に取り組む前にガイガーカウンタのキットに取り組んでみるのも、過渡的にはいい体験かと思われます。本書にも紹介されている通り、複数持っていればそれなりの使い方もあるし、キットの作品が本書の製作記事と若干異なっていても、線量計にかわるものではないので、本書の知識が援用できることも多いはずでしょうから。
 市民団体がしばしば主張する「真実が知りたい!」「子供を守れ!」との理想はすばらしい!それなら放射線に対して科学的に正しい知識の元に、科学的に正しく防護することが近道のはずです。被曝はリアルタイムの問題です。正しい知識に基づいて子供を守ろうではありませんか!この本を買って、自分たちで線量計を作ってみることは、その第一歩のように思われます。
 つくったものがうまく動作するかどうか、もちろんこれも大事なことなのですが、それ以上に大事なことは、自分で実際に手と頭を動かして、線量計の構造、線量形の使い方を自分なりによく飲み込んでみることです。そうした過程は、放射線に関しての資料を読み取るに当たって、非常に有益な経験になるはずです。それは「真実を知る」ための第一歩のはずです。
プロフィール

Mr.Ouch

Author:Mr.Ouch
理科好き(≠得意)おじさんです。

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ
にほんブログ村 科学ブログ 科学実験・工作へ

最新記事
カレンダー
05 | 2017/03 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
最新コメント
ブロとも一覧

けふはいざよひのつき
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。