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『Newton』7月号と『子供の科学』7月号を読み比べてみた

 四月の記事五月の記事と、すでに過去に二号にわたって、『Newton』と『子供の科学』の東北地方太平洋沖地震についての記事を読み比べてきましたが、今回でおおむね落ち着いてきたのではないでしょうか。今回は両社とも原子力事故についての記事が中心になりました。それでは科学雑誌の中では最も一般向けと思われる『Newton』と、子供向け科学雑誌の草分けである『子供の科学』を読み比べることにしました。

Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]
(2011/05/26)
不明

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 今号の『Newton』では、前回ほどの規模ではないものの、原子力事故について「原発と放射能」として、やはり大特集が組まれています。また、これにならんで「浜岡原発が危険視される理由は?」という単発記事があり、また新連載「地震列島」が始まりました。第一回「震災後も懸念される大地震」として、先日の地震の余震について依然予断を許さない状況が説明されています。
 東京電力福島第一原子力発電所については、先月号に続いて続報が掲載されていますが、今回は放射線被曝のリスクについて、詳細に解説されています。また、今回の特集では背景知識として原子力発電一般についても解説されています。解説のスタイルは『Newton』お得意のフルカラーの図解であり(いつも思うんだが、こういうのって誰が書いているのかな…。医学書なんかでもそうらしいんだが、どうも専門の画家がいるらしいんだが…)、文章もかなり冷静なので、一般の報道や市民団体の刊行するような資料よりは信頼がおけます。原子力はすでに極めて政治的な対象となっており、上からかぶさる情報が錯綜します。
 このようなときにこそ科学雑誌の出番になるはずですが。このような事故によってその存在価値を高めてしまうのは、不幸であるように思われます。

 さて、子供向け科学雑誌の草分けである『子供の科学』では、「福島原発で起こっていること」という直球のタイトルの特集があります。
子供の科学 2011年 07月号 [雑誌]子供の科学 2011年 07月号 [雑誌]
(2011/06/10)
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 こちらは、子供向け雑誌ゆえ、『Newton』ほど詳細な解説はないのですが、福島の事故について、原子力発電について、放射線の健康被害について、本当に知ってほしいことを大変にやさしく解説されています。そして、私は科学科学とことごとく書いていますが、どうあることが科学的な態度なのでしょうか。福島第一原発事故に関して言えば、この特集の一番最後の節に、現状で最も科学的と思われる態度が説明されています。それは、悲劇を悲劇で終わらせないこと、そのためには今回の経験からプラスの資産を引き出すことなのです。そのためには、原子力や放射線のことを正確に理解しなければならないのです。科学はそのために人類が得ることのできた、現状で最も優れたツールなのです。

 今回は『Newton』と『子供の科学』だけでなく、理科充向け科学雑誌『理科の探検』でも地震関連の記事が登場しました。

RikaTan (理科の探検) 2011年 06月号 [雑誌]RikaTan (理科の探検) 2011年 06月号 [雑誌]
(2011/05/26)
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『理科の探検』の今号の特集は「電流のはたらき」であり、ある意味で今回の一連の反原発運動の中での争点になっている電気について理解するにあたって、非常に優れた特集になっています。

 『理科の探検』は、本来は理科充・もしくは理科の先生向けの雑誌なので、自作・自分でできる実験などの実践派向けの記事が多いのですが、7月号では状況が状況なだけに、緊急特集として津波、原子力事故、そして震災後の子供の心のケアの記事が出ています。放射線対策については『理科の探検』の緊急特集でも触れられているのですが、子供の心のケアについての記事が出ているのは、やはり読み手や書き手に理科の先生が多いからなのでしょうか。『理科の探検』に独特の傾向であるように思われます。

 さてそのほかの科学系の雑誌はどうなっているのでしょうか。『日経サイエンス』では先月号で地震が、今月号で原子力事故についての特集が組まれています。『ネイチャーダイジェスト』でも先月号で地震が、今月号では「チェルノブイリ原発事故25年」「海洋生物に忍び寄る放射能汚染」という記事があります。

日経サイエンス 2011年 06月号 [雑誌]日経サイエンス 2011年 06月号 [雑誌]
(2011/04/25)
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日経サイエンス 2011年 07月号 [雑誌]日経サイエンス 2011年 07月号 [雑誌]
(2011/05/25)
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nature (ネイチャー) ダイジェスト 2011年 05月号 [雑誌]nature (ネイチャー) ダイジェスト 2011年 05月号 [雑誌]
(2011/04/25)
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(2011/05/25)
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 これで科学雑誌の主だったところは一通り地震と原発について触れたようですが、地震から3カ月経過した今、梅雨時となり新たな災害も危惧されます。あとは、かつてより素晴らしい街、村に復興できるかですが、それは私たちが、科学的な考え方のもとに復興計画を立て、実行できるかどうかにかかっているはずです。
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