スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

若松通商のガイガーカウンターを作ってみた

 先日は、若松通商で売られているガイガーカウンターのキット「Mark2」を作ってみました。
 http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=53150002&CATE=5315[外部サイト]
 このキットの特徴は、mbedと呼ばれるマイコンを使用して動かしており、プログラムをカスタマイズすることで、自分の希望に沿ったものにすることができることです。そしてイーサネットケーブルを使用することにより各種設定を経て各種サイトに定期的にモニタリング情報を投稿することができます。もちろん、ディスプレイを見て目視で情報収集をすることも可能ですし、既に開発者の方によって提供されているファームウェアを使用すれば、それで十分な機能を発揮します。また、検出管には定評ある旧ソビエト製SBM-20を使用しています。
 さて、私の記事はいつもの通り、よくわかっている方には物足りない事と思うのですが、逆に初心者の方のための最低限のことを押さえているつもりですので、そのつもりでご覧いただければと思います。

 先日も空気ガイガーカウンターキットを作ってみたのですが、それとは別の種類の作業がこのキットにはあります。
 半田付け作業自体は空気ガイガーカウンターも「mark2」も同様で、どちらも概ね3~4時間を見ておけば、まあ失敗はないでしょう。しかし、空気ガイガーカウンターはGM管の製作にその倍以上の時間を費やし、この作業が重要な工程であったと同時にひたすらアナログな作業であったのに対し、「Mark2」では基板上の半田付けを中心にしたアナログ工程と、マイコンにファームフェアをインストールするデジタル工程に分かれます。デジタル工程は、ますはキットを作ってみたいという方には簡易な作業的な工程となっている一方で、わかっている人にはやりがいのある工程になることでしょう。
961154_564247120287649_1332476110_n.jpg

 その他、本キットに限らないことですが製作上の重要な注意点は付属のマニュアルに書いてあるので、こちらに目を通していただければ大きく間違うことはないはずです。なお、付属の製作マニュアルは印刷が不鮮明で読みにくいので、開発者の方のサイトを見てみましょう。もっと鮮明なマニュアルが用意されています。

 なお、初心者の方に注意していただきたいことがあります。
 半田付け自体をやったことがないくらいの初心者の方に漫画版の簡易マニュアルが用意されていて、開発者の方のサイトから読むことができます。こちらをご一読いただいた上で作業に入るか、購入前にご一読いただいて、自分に製作可能かどうかを今一度ご検討いただくことを強くお勧めします。製作作業に自信がない方は完成品の購入も考えましょう。
 もうひとつ、当たり前の話なのですが、ソフトウェアに詳しくない方でも十分に作業が行えるようになっていますが、解凍したファームウェアは必ずフォルダから出してください。マイコン上に解凍したときには動作に必要なファイルがフォルダの中に入っているはずですが、これをフォルダから出さないと動作しません。
1062622_562878227091205_925074293_n.jpg


 実機が完成してからの操作に難しいことはありません。電源を入れて少し待てば、早速動作を開始します。
1057291_564250236954004_1914494549_n.jpg
※この数字はあくまでディスプレイ表示の参考例です。特定の場所・日時での測定数値とは一切関係ありません。

 さて、他にも指摘されている方がおられるのですが、私自身は自作のキットを根拠に環境測定を行うことについてはあまり賛成はしません。なので、本キットもそうですが、他にも作ったキットがいくつかあり、中にはGPSでデータを取得しながら測定を行えるキットなどもあるのですが、私自身は本来の測定機能以外は全て潰しています。
 もちろん、継続した測定データの積み重ねにより絶対値で真の値はわからなくても相対値の比較はできるでしょうし、また正確な機器や校正線源と刷り合わせる機会があれば参考材料にはなることでしょう。要するに放射線や測定についてわかっている、せめて学びながら作りたい、作りながら学びたい方がその程度のものと理解して使えばよいのだと思うのです。しかし、データロガー機能くらいならいざ知らず、位置情報と関連付けたりネット上で情報を共有したりなど、アイデアは非常にすばらしいと思いますし、技術的な挑戦としてもやりがいはあることでしょう。しかし、線量当量については社会的な影響度の大きい数字だけに、ここまで踏み込むことに無闇に賛成はできません。事実、市販されているキットは本キットに限らず基本的に「ホビー用途」として販売しているはずです。

 それでは本製品に限らずキットに全く価値はないのでしょうか。

 私はそうは思いません。本キットに限らず、ガイガーカウンターは高電圧を利用しますので、高電圧回路を利用した機器としては非常に興味深いことでしょうし、特に本キットの場合は、マイコンを利用していることで、マイコンに詳しい方であればマイコンの使い方の可能性を探る意味でも面白い材料を提供してくれることでしょう。いずれにしても、電子工作に手をつけたい方には少々珍しい素材を提供することになることでしょう。
 また、中学理科などで放射線について扱う場合、映像教材に頼ることも多いのではないかと思います。私もこれは見たことがあるのですが、どう見ても中身が日本人なおっさんがヅラをムリヤリつけて偉人に扮するようなしょーもないヤツとか(自主規制)な映像てんこ盛りなので、「これじゃかえって興味がなくなるじゃねーかwww」といったところでしょう。そうしたとき、キットでも定量的な環境測定は無理としても、定性的に放射線の性質について理解してもらうときには有用な教材になるのではないでしょうか(要するに「はかるくん」の代用です)。
 もちろん、上記に挙げられたような可能性は、あくまでホビーとしての可能性であって、やはりきちんとした環境測定は専門の方にお任せしましょうというのが当ブログの考え方です。それと、機器がどれほど正確で高性能であっても、使う人の側に知識がなければ「数字」だけが一人歩きをして新たなデマの発信源になるだけです。間もなく参院選が近く、原発問題を争点のひとつとしている候補者の方も選挙区によってはいるようですが、そうしたときにキットを通して測定や放射線について正しく学ぶことができていれば、判断を誤らないための頼もしい武器となることでしょう。気休めとしてのキットではなく、正しく理解するための学習教材としてのキットでありたいものです。

 測定器や測定手法について学んでもらうための素材としてのキットであれば、非常によい機会を提供すると思われますし、その意味ではお勧めもするのですが、そのためには勉強も必要です。下記のような本も併せてご覧になることを強くお勧めします。
図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)図解入門 よくわかる最新線量計の基本と作り方 (How‐nual Visual Guide Book)
(2013/03)
宇都宮 泰

商品詳細を見る

放射線を科学的に理解する 基礎からわかる東大教養の講義放射線を科学的に理解する 基礎からわかる東大教養の講義
(2012/10/18)
鳥居 寛之、小豆川 勝見 他

商品詳細を見る


 最後になりましたが、私が製作に当たって参考にさせていただいたのは、開発者の方による正規の情報のほかに以下のサイトがあります。この場を借りて御礼申し上げます。

放射線簡易モニタリングポストMark2(MK2)【註:開発者によるサイト】
http://diytec.web.fc2.com/mark2r2/[外部リンク]

若松通商ガイガーカウンターキットMark2製作記
http://akiba.geocities.jp/ddrs34560uw/Mk2/WakamatsuMK2.html[外部リンク]

若松ネットガイガー Mark2 を組み立てる―ブログ「こばさんのwakwak山歩き」
http://d.hatena.ne.jp/wakwak_koba/20110909[外部リンク]
また、同じ方によるまとめページもありますので、機械に詳しい方はこちらも併せてご覧ください。
(メインコンテンツは登山のサイトのようです。きれいな山の写真がたくさんあります。^^)
http://g.wakwak-koba.jp/[外部リンク]
スポンサーサイト
プロフィール

Mr.Ouch

Author:Mr.Ouch
理科好き(≠得意)おじさんです。

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ
にほんブログ村 科学ブログ 科学実験・工作へ

最新記事
カレンダー
06 | 2013/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
最新コメント
ブロとも一覧

けふはいざよひのつき
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。