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『CanCam』の売れ行きが落ちているのか

「CanCam」「JJ」が凋落 女性誌売れなくなった理由
[外部リンク]

 実のところ、どの雑誌が売れているのかの話や、その理由の分析なんてどうでもいいです。理屈と膏薬はどこにでもくっつきます。むしろこの記事で興味を引くのは、割合の表現です。

 「○○パーセント増し」「○○パーセント減」などと簡単に使いますが、これは小学五年の教材なので、日本国民全員が当然心得ているべきものです。ただ、割合の計算をパッと行えても、実際どんなもんかなんて、直感的にはなかなかわかったもんじゃありません。ましてこの記事では12誌を例に挙げて説明しています。

 この記事では例えば「CanCam」や「JJ」の2008年下期の売り上げは、前年度の同期に対して約24パーセント減少、つまり前年度の4分の3になったと言っているわけですが、では比較の元になった2007年の下期の売り上げはどうだったのでしょうか。「CanCam」を例に計算するとこのようになります。

 記事から2008年下期の売り上げは35万部であることと、前年度に比して24パーセント減少していることがわかります。求めたいのは前年度の発行部数ですから、これを x としましょう。そうすると式はこのようになります。

x - 0.24x = 35
0.76x = 35
x = 35/0.76

から2007年度の「CanCam」の発行部数 x を求めることができます。これを計算して、雑な数字ですが2007年度下期の「CanCam」の発行部数は45万部程度であると考えることができます。
 私は、長いことこの百分率の計算に違和感を感じており、違和感がなくなってきたのが本当につい最近のことです。この記事で見ると「InRed」などは107パーセント増しになっているとしていますが、小学生のころ「100パーセント増しって、そもそもなんや」と思っていました。でも、よくよく考えると、「CanCam」の発行部数4分の1減少というのは、元の数字の4分の1に相当する数を引いているわけですから、ということは100パーセント増しというのは元の数字とまるまる同じ数に相当する数を足している、つまり倍になっているということなんですよね。これがわからなくて小学生の頃は割合の計算に大変苦労しました。
 こういうのは、小学生くらいの学習では、それこそグラフを作って実際に切りだして比べた方がわかりやすいように思えるのは私だけでしょうか。ここでは、この記事をもとにして実際にグラフを作ってみました

cancam4

ここではグラフ上に大きく出ていてわかりやすい「CanCam」を例にとって実際に比較してみます。「CanCam」の売り上げは前年度に比して24パーセント減少、つまりざっぱに言って4分の3になっているはずです。

cancam1

写真のように紙を細長く切りだして、「CanCam」の棒グラフに当て、2007年の売上と同じ長さに切りとります。同様に2008年についても同様の操作を行います。すると、「CanCam」の棒グラフと同じ長さのもが切り取られるはずです。

cancam2

長い方を四つに折り曲げれば、その3ます目までが右側の紙の縦の長さに等しくなるはずですから、比べてみます。

cancam3

左側の紙の一番上の折り目が、右側の紙の縦の長さに、おおむね一致することがお分かりいただけるかと思います。当然「InRed」は100パーセント増し、つまりは一年で発行部数が倍になっているわけです。これなんかはグラフをみれば一目瞭然なわけです。

cancam5

このように、元の対象に対してどのくらいの量が増えたか(減ったか)を考えるのが割合であるという定義を述べることは、ごく簡単なことなわけですが、自分で実際に計算するとなると、結構手ごわいという人は意外と多いのではないでしょうか。ここでは雑誌の売り上げですから、別に雑誌を買わなくても死ぬものでもないのですが、これが買い物となったとき、「○割引」という文言だけにひかれて元の値段を考えないと、実はそれほどお買い得でもなかったなんてことになりかねません。
 まあ、理系大学を卒業したなんて言いながらここまでどんくさいことを実際に今やった私などは論外としても、少なくとも割合の学習の学び始めの段階では、グラフを切り取って工作まがいのことをしてみるというのは、やってみてもいい試みだと思うのです。他にも遠山啓の「数学入門」のパクリですが、分数の掛け算を理解させるには、明治のミルクチョコレートが使えます。割合の考え方でいちいちここまで手を動かさなくてもいいように、数字には強くなりたいですよね。

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