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『論文の教室』

論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス)論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス)
(2002/11)
戸田山 和久

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「論文の教室」というタイトルの通り、小論文を書いてダメ出しされた作文ダメ夫くんと、ダメ夫くんの小論文を添削する先生の構図で話が進んでいます。こういう架空の生徒をデッチ上げて話を進めるという展開は、故伊藤和夫氏の「ビジュアル英文解釈」を彷彿させるものがあります。
 「論文の教室」は読んでいくと、ところどころでギャグがちりばめられており、微妙に漫才の台本のように見えなくもないです。しかしかえってそれが、論文の書き型本にありがちな生真面目で退屈な本になることなく、読みとおしやすい本になっています。また作文ダメ夫くんと先生のやり取りは、受験参考書などでよくあるライブ形式の利点を出しているようにも思われます。さらに作文ダメ夫くんを追体験するだけでなく、自分自身も具体的に作業を行うという意味で練習問題までついており、解答も参考程度の解答ではなく、解説もばっちりです。

 恐らく作文ダメ夫くんというのは著者の教員生活の中で編み出されたであろう典型的な小論文書けない人なのだと思いますが、それであるがゆえに、最初はダメ論文の見本みたいな論文から始まって、最後には堂々とした論文を完成させています。著者は自身のことを「論文の書き方界のゲーテ」とか「論文の書き方界のブラピ」などといっていますが、作文ダメ夫くんの論文がどんどん成長していく過程は、むしろ「アルジャーノンに花束を」を彷彿させるものがあります。なのでむしろ私はこの本の著者の戸田山氏を「論文の書き方界のダニエル・キイス」と呼びたいところです。

 この本は、大学生で期末試験の小論文を作成するときを念頭に置いている本ですが、社会人の方で業務書類を書く必要がある方や高校生でも実践可能なはずです。また中学生くらいの人でも、手がつけられる範囲だけでも実践すべきだと思われます。もっとはっきり言ってしまうと、この本があれば国語の作文指導は不要、それどころか有害です。
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