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『すごい実験』

すごい実験 ― 高校生にもわかる素粒子物理の最前線すごい実験 ― 高校生にもわかる素粒子物理の最前線
(2011/08/11)
多田 将

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 高校生向けの特別講義として、高エネルギー加速器研究機構の研究員の方が書かれた本です。
 本書の筆者の多田将博士は、プロフィールをご覧いただければお分かり頂ける通り、金髪が目立つ方です。
 これで思いだすのは、私が一つ目の大学に通っていたころ、テレビの深夜番組で『金髪先生』という番組がありました。
シャウト!金髪先生―ドリアン助川のロックで講義シャウト!金髪先生―ドリアン助川のロックで講義
(1997/05)
ドリアン助川

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 こちらはロックシンガーの講師が、ロックの歌詞を使って英語とロック音楽が形成される社会的背景について迫っていくもので、これはこれで名講義でしたが、『すごい実験』の著者の方は、高エネルギー加速器研究機構の助教というアカデミックポストを持っており、こちらはこちらでほんまもんの「金髪先生」です。

 それはともかくとして、粒子加速器であるJ-PARCを中心に、スーパーカミオカンデ、そしてそれを結ぶT2K実験など、日本で行われている素粒子物理の最前線について、質疑応答を中心に講義が進んでいます。そのため、クォーク、ニュートリノ、チェレンコフ放射光などのような物理学の知識についても強くなることでしょう。また、かゆい所に手が届くように読み進めることができる本です。
 本書ではあくまで筆者の多田氏が主要な職場にしているJ-PARCを中心に話が進んでいますが、本書の話が一通りわかるようになると、つくばのKEKBや兵庫県のspring-8についても、その知識を援用して理解を深めることができます。
 というわけで、実際に高エネルギー加速器研究機構の一般公開で、実際に見学に行ってきたのですが、こちらは近日中に記事を掲載します。

 さて、話をイキナリ終わりの方に飛ばすのですが、気になる記事があります。「100年後の人々のために」という節ですが、これは、言葉は異なりますが、かの19世紀の大科学者ファラデーも同じことを言っているのです。

 新しい発見があると、すぐに、何に役立つかと聞く人がある。フランクリンはそのようなとき、
 「新発見というものは、赤ん坊であって、赤ん坊は何に役立つかと聞くのと同じだ」と答えたそうであるが、私なら「これを役立つようにしていただきたい」と答えたい。
人と思想115『ファラデーとマクスウェル』より


 これは割と有名な話なので、ご存じの方もいらっしゃることでしょう。『すごい実験』でも指摘がある通り、確かに今何の役に立つと言われたら、それは微妙でしょう。しかし、私たちの子孫に選択肢を残すため、必要なことなのです。
 そして、次の節には「研究とは、東急ハンズの棚に商品を並べていくこと」という節があります。私は御徒町の科学教材専門店「サイボックス」や神田神保町の科学教材社、あるいは秋葉原の電気店などをよく見て回るのですが、要するに同じことです。ものを買わないにしても、どこに何があるかを知っておくことが、いつとは言いませんが、なにかアイデアが出てきたときに、実現できる第一歩になるのかもしれないのです。基礎研究とは、そうやって何かに使えるかもしれないアイデアを増やすことなのです。
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