スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東邦大学の東邦祭へ行ってきた(2011年)

 13日は船橋市三山にある東邦大学の東邦祭を見学してきました。
 東邦大学は大森の医学部、船橋の薬学・理学部、佐倉のの看護学部からなる大学です。一般には医療系の専門の大学と思われがちで、実際そういう側面も強いのですが、自然と生命を一つの軸にした総合大学と考えることができます。実際、理学部の学科構成を見ても、古典的な生態・系統分類学を中心とする生物学科、ミクロ系がメインの生物分子科学科、地球環境から考える生命圏環境科学科と、生命現象をマクロからミクロまでフォローできる理学部になっているのです。またこれら以外の学科でも、情報科学科ではメディア生命科学コースとして生命現象の研究に情報科学的な方法論を応用したり、化学科では臨床検査技師受験資格がもらえたり環境化学の研究室が立ち上がるなど、生命現象の根源を科学として追究できる学部なのです。したがって、東邦大学の理学部は決して医学部や薬学部のおまけなどではなく、人間や生命に対して基礎科学的な側面からも迫ることができるわけで、非常に重要な位置づけになっているはずなのです。
 東邦大学理学部の持つ特色は他大学の理学部と比較しても際立っており、東邦大学理学部の特色に惹かれて入学してくる学生さんも多いようです。したがって、学園祭でも東邦大学理学部独自と思われるようなサークルが活躍しているのです。
 なお、付け加えておきますが、確かに東邦大学理学部はバイオ・生物系に特色があると言えるのですが、学科構成自体は物理学科・化学科・情報科学科あまであるので、総合大学の理学部と比較しても決して遜色はありません。理学系志望者の方は、総合大学の理学部や理工学部の理学系学科だけでなく、東邦大学理学部を積極的に考えてもいいように思われます。もちろん生き物やバイオ関係に関心のある方は、東邦大学理学部を真っ先に考えることをお薦めします。
 さて、そうした東邦大学理学部ならではと思えるようなサークルが「野鳥の会」です。野鳥の会では谷津干潟を中心にバードウォッチングを行っていますが、時には合宿などを通じて遠征を行うこともあるようです。そうした野鳥の会ですが、学園祭の展示企画では普段のバードウォッチングの成果物としての写真の展示と、学園祭に合わせたカービング作品の展示があります。そして野鳥の会ではカービング作品を、ただ美術作品として陳列するのではなく、生息環境を意識したジオラマを作って展示しているのです。もっとたくさん写真に収めて置くべきでした。ぜひ見てやってください!
toho201101
ハヤブサ

toho201102
カモは、胴体の流線形を作るのに血のにじむような労力を費やしたとか。

toho201103
何気ないのですが、スズメもこのようにカービング作品として展示されています。当たり前のようにいる鳥でも、ちゃんと生きて、そこには一生があるのです。

 続いて、「自然観察の会」もふた部屋使ったおおがかりな展示発表を行っています。自然観察の会は、内部でいくつかの班に別れており、それぞれが別個のテーマを掲げて展示を行っております。ここもいかにも東邦大学らしいサークルといえます。こちらもぜひご覧いただきたい逸品ばかりなのですが、ごく一部しか紹介できないのが残念です。
toho201104
オオスズメバチは戦闘能力最強の虫ですが、だからと言って恐れているだけでは能がありません。私たちは生き物の特徴を正確に理解することで、生き物を味方につけることができるのです。

toho201105
チョウチンアンコウは日本国内の深海魚としては比較的ポピュラーなのですが、深海魚は棲んでいる場所が場所なので、わかっていないこともたくさんあります。さて、これはメスです。オスはどうなっているのでしょうか。
ぜひ調べてみてください!驚愕です。

toho201106
イリオモテヤマネコをぬいぐるみで作ってみるとは、なかなかの職人です。

toho201107
オウムガイのモザイクアートですが、これは一つ一つのドットもまた貝の写真でできているのです。

toho201108
そして、私の中で一番の大ヒットはアノマロカリスです。これ、ほんとにつくるかなあw
カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書)
(1997/03/19)
モリス.サイモン・コンウェイ

商品詳細を見る

これ系の謎の生き物が好きな方は、上記参考書をお読みになるか、検索キーワード「バージェス頁岩」などでいろいろ探せると思います。

 このように、東邦大学東邦祭は、学生の造形作品を見学して楽しみながら、生命の神秘や自然の摂理に近づくことができる学園祭なのです。私は毎年東邦祭を見学するのですが、その最大の理由は楽しみながら勉強ができるからです

 上記二つはアウトドアでの活動が多いサークルなのですが、生物部はアカデミックな研究発表が見ものです。
生物部も内部でいくつかの班に分かれて研究活動を行うのですが、今年は動物の骨格標本を制作する班が立ち上がったようで、これが非常に見ごたえのある骨格標本を展示していました。
toho201109
 これはカレイの骨格標本です。胴体に空いている大きな穴は、ここに内臓が収納されているのです。魚などは夕食の定番のわけですが、カレイなどは食品として比較的入手しやすいので、骨格標本には手ごろな材料と思われます。また、このようにして自分達が食べているものは、生きているものなのだということにまで理解を深めることができれば、情操教育の一環にもなるように思われます。東邦大学ではこういうのが学生の課外活動の範囲で行えてしまうのです。
 また、発光バクテリアの研究ももう一つのテーマとして取り上げられ生物部のアカデミックな側面がよく出た企画でした。ここではレポート集の「生物部集報」をいただくことができました。
 さて、その生物部ですが、過去の図鑑班のみなさんが作った労作の生物図鑑の一部が公開されていますので、是非ご覧ください。

http://www36.atwiki.jp/tohozukan/[外部サイト]

 また、植物療法同好会も、同様のサークルは薬学系の大学では見かけるサークルと言えますが、東邦大学の植物療法同好会の特徴は習志野キャンパスが薬学部・理学部の共用であるため、わずかではあるのですが理学部の学生も参加しているようです。テーマは精油と集中力の関係について、ティートゥリー精油と某うがい薬の比較について、乾燥肌についてと三つのテーマが取り上げられ、それぞれが独自に研究活動を行った成果がポスター発表されていると同時にレポート集も配布されていました。
 物理科学研究部はイオンクラフトを実作し、展示を行っていました。イオンクラフトは川口友万『あぶない科学実験』にも出ていて、キワモノ扱いされることも多いのですが、ここではレポート集を見てもかなりきちんとしたプラズマ関係の本を参考資料にしており、極めて真面目な研究の対象としているようでした。
あぶない科学実験あぶない科学実験
(2010/04/01)
川口 友万

商品詳細を見る


 このように東邦大学習志野キャンパスの東邦祭は、各研究部のアカデミックな活動が全面にでている、非常に理科充な学園祭なのです。文系総合大学では野外のメインステージを中心にゲストライブやミスキャンパスコンテストなどが行われるものが中心です。もちろん東邦祭にもその手の企画はありますし、それはそれで十分に楽しむことができるでしょう。実際、学生による仮装が中心になる中夜祭などは、私も楽しみにしていました。しかし…今年は見ることができなかったのです。実に惜しい!今年も例によってトリは野鳥の会さんだたそうですが、今年も野鳥仮面のヘンタイがいたのか!それに「金の蛇口」ってなんだよ!www
 しかし、やはり基本的にはどこの大学の学園祭でも、基本的には研究活動を見せてほしいし、研究活動を見ていただきたいと思うのです。前にも書きましたが、確かにステージの大型企画やゲスト企画は学園祭の華です。しかし、研究発表は学園祭の実なのです(もとよりステージ企画やゲストが目当ての人はその限りではないでしょうが…)。

 余談ですが、どこの学園祭でもそうですが、模擬店も学園祭の華の一つです。東邦祭ではメイド喫茶もあり、なかなか凝っていたのですが、別のお店にもメイドさんがいました。こういうのもやはり花の類なのでしょうか…。女の子か男の娘か、皆様のご想像にお任せします。
toho201110
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Mr.Ouch

Author:Mr.Ouch
理科好き(≠得意)おじさんです。

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村 科学ブログ 自然科学へ
にほんブログ村 科学ブログ 科学実験・工作へ

最新記事
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
カテゴリ
最新トラックバック
最新コメント
ブロとも一覧

けふはいざよひのつき
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。