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『ガールズ&パンツァーオリジナルサウンドトラック』と『世界軍歌全集』

TVアニメ ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラックTVアニメ ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック
(2012/12/26)
TVサントラ、カチューシャ(金元寿子) 他

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 私は先日ブログで紹介したアニメーション番組『ガールズ&パンツァー』を「劇中で軍歌が使われている番組」として知り、鑑賞しました。このため、私としてはサウンドトラックは聞き応えのあるものとなりました。私は好きなアニメーションがあっても通常、この種の関連商品には興味を持たないのですが、『ガールズ&パンツァー』の場合は私は劇中に使われる軍歌も非常に重要なコンテンツと考えていましたので(そもそもそれが鑑賞のきっかけになったのですから、当たり前です)、私としては珍しく興味を持つ商品となりました。
 CDは二枚組で一枚目は劇中で使われている音楽を収録しています。これはこれで劇中のシーンを思い出しながら楽しんでいただけることと思いますが、私が興味を持ったのは二枚目です。わかる方にはお分かりいただけることと思うのですが、二枚目は大部分が軍歌となっています。まあ、軍歌とは言っても実際の歌は「カチューシャ」のみが登場人物による吹込みがあるだけで、他は伴奏のみの収録です。ただ、これも考えようで、全体に明るい調子の曲が多いので、作業用のBGMに使うには結構気分が続くのではないでしょうか。私自身、この記事を書くのにこのCDを聞いています。

 では、これらの曲の成立の背景はどうなっているのでしょう。ここで登場した曲にはどのようなメッセージがあったのでしょう。このCDはあくまでサウンドトラックですので、楽曲についての説明があるわけではありません。これらの疑問に答える本が辻田真佐憲『世界軍歌全集』です。

世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代
(2011/12)
辻田 真佐憲

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 私の記事では、挿入歌に使われている軍歌の一つ一つについて解説することは避けます。辻田氏のブログ「集団音楽の研究」によくまとまった記事が掲載されていますので、そちらをご参照いただければと思います。

『「集団音楽」の研究(軍歌ブログ)』より
「客観的に見ればこれはアニメのサントラです。しかし、軍歌趣味の考え方が背景にあるならば、これは立派な軍歌CDです。 「ガールズ&パンツァー」OSTについて」
http://blog.livedoor.jp/reichsneet/archives/22278997.html[外部リンク]

 また、辻田氏の著書『世界軍歌全集』にも解説が掲載されていますので、ご興味のある方はご参照ください。

 さて、この『世界軍歌全集』という本はどのような本なのでしょうか。著者は同書について前書きで「軍歌の標本」を提供していると述べています。つまり一つ一つの軍歌、もしくは軍歌というジャンルについての評価には本書では論じる対象とはしないということです(もちろん何をもって軍歌とするかという「線引き問題」も重要なのですが、差し当たり私の記事で問題とすることではありません)。
 本書は、まあ言ってみれば軍歌の図鑑のようなものです。従いまして通読されるのはもちろん結構なことですが、興味のある地域なり年代なりに応じて拾い読みしていただいても、それなりに読めるようになっています。それよりも確実に目を通していただきたいのは、「まえがき」とコラム「軍歌サイト小史」です。
 軍歌は歴史的な成立事情が事情ですし、こうしたものに親しむことは一種の軍国主義につながるのではないかという危惧は、ありうることでしょう。事実、黎明期の軍歌サイトは、あくまで趣味として軍歌を聞くことを楽しむサイト運営者と、その趣味的態度を共有できず軍国主義を恐れる人たちとの議論の歴史でもあったようです。こうした軍歌サイトの歴史について理解を深めることは、私たちが軍歌というジャンルに手をつけるとき、どのようにして自分たちの趣味的な態度を共有はしてもらわないにしても、理解してもらうかのヒントが多分に含まれているのではないでしょうか。また、このような態度は、私たちが「ガールズ&パンツァー」やその他のミリタリー趣味を楽しむ上でも同様だと思われます。確かに戦争は不幸です。しかしその戦争を起こすのは軍歌でも女子高生が戦車を乗り回すアニメでもなく、社会や政治への無関心のはずです
実は、私はこの本を刊行直後に購入して目を通していたのですが、もたもたしているうちにブログで紹介する機会を逸してしまいました。当初は類書のない斬新な本として紹介しようと思ったのですが、私たちがミリタリー趣味を消費する上で、基本的な態度が示されている本だと考え、今回紹介するに至りました。「ガールズ&パンツァー」関連も同様の立場で楽しめるはずです。

戦争や軍国主義の台頭を恐れる人たちの危惧は汲みたいと思います。私とて戦争は嫌です。しかし、それは危惧するみなさんの良心や平和への努力が成功しているからこそ、安心して軍歌を政治的に無色な趣味の対象として扱うことができるようになったものと理解しています。










にしても、辻田さんも私も同じようなサイトを見ていたんだなあ^^
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