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星の手帖社の組み立て天体望遠鏡とコルキットのスピカ

天体望遠鏡で初心者向け、子供向けとして特にお薦めなことで有名なものが、タイトルに挙げた星の手帖社の組立天体望遠鏡とオルビィス社のコルキットシリーズのスピカです。
星の手帖社の15倍とスピカは世界天文年の「君もガリレオ」プロジェクトで公式望遠鏡に認定されているだけでなく、某巨大匿名掲示板でもテンプレ化されているもので、初心者が迷ったらとりあえずこれ、といえるようなものです。私自身、世界天文年に併せて星の手帖社のものを15倍とその上位機種の35倍のものを両方購入し、数年間使っていました。

組立 天体望遠鏡 15倍組立 天体望遠鏡 15倍
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星の手帖社

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組立 天体望遠鏡 35倍組立 天体望遠鏡 35倍
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星の手帖社

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星の手帖社のものは、初心者用、あるいは子供用として重宝されているのはもちろんですが、マニアが改造用素材として買い求める場合も多いようで、そのような素材としても面白いものと思われます。もちろん私のように、たまにぬるく星空を見たいというくらいのライトユーザーにとっても手頃な望遠鏡です。取り扱いがかなり雑でも、プラスチック製の鏡筒は耐久性があります。この点もライトに天文を楽しみたい層にはありがたい点だと思います。逆に言うと、この記事はライトに星空を楽しみたいという方には同じくらいの目線の情報を提供していると思っています。コアなファンの方向けの記事としては情報量が全然足りませんが、ゆるゆると星を見て楽しみたいという方にはちょうど良い情報かと思われます。

さて話を戻して、この点は不思議と天文ファンの方や教育関係者の方のブログでもあまり指摘されていないのですが、星の手帖社の望遠鏡の全長は、概ねA4サイズの長辺に見合う長さになっています。
 まあ、パッケージがA4なんだから当たり前だろうといえば確かにそうなのですが、これはちょっとした旅行や外出の時にもカバンの中に入れて持ち運べる可能性がありますし、小学生の場合はランドセルに入れて持ち運びができる可能性もあるのではないでしょうか。流通の都合なり取扱上の便宜を考えてなりなどしてわざとそうしているのか、それとも偶然なのかはわかりませんが、事実から言えばだいぶ雑な扱いをしても平気な耐久性と併せて、持ち運びに平易で機動性のある望遠鏡になるのではないでしょうか(まー私自身はとんでもない出不精ですけどねw)。

しかし、星の手帖社のものは、おそらく子供が使う分には大きな欠点にはならないのだと思いますが、大人が使う時には致命的な問題点が一つあります。それは多くのブログやサイトで指摘していることで、私自身も痛感したことですが、天頂部を見たいときにメチャクチャしんどいのです。
対策のひとつとして三脚を使わずに鏡筒を手で持って天頂を覗くことを考えるかもしれませんが、当たり前の話ですが決してお勧めできたものではありません。いい歳こいたおっさんが使う場合、半田付け作業などしていてもそうでしょうが、手がぷるぷる震えるおっさん病に悩まされることでしょう。まして望遠鏡の場合、これは馬鹿になりません。折角評判のいい望遠鏡を安価で手に入れることが出来たとしても、手が震えて見えないというのでは宝の持ち腐れです。というわけで三脚は是非欲しいですが、そうすると天頂付近を見るときに軽くタヒねるくらいしんどいので、悩ましいところです。

また、この点も多くのサイトやブログ等でも指摘していて私自身も思ったことですが、ヘリコイドが非常にきつく、動かしにくいのです。昼間のうちにピントを合わせておけば滅多なことではズレないということでもあるので、絶対的な欠点とは言えないと思いますが、私自身の感想として言えば、やはりあまり勝手がよろしくないし、事実、たくさんのサイトやブログで工夫例が出ています。

さて、この2点、どうしましょう。ということで、まずは私もヘリコイドの改造という方針を考えました。まず、ヘリコイドの回転が厳しい点については、ネジを少しやすることで割と簡単に解決しました。やするほどにヘリコイドがガタガタになったりもするのでいかがなものかとも思うのですが、まあ私が見る限りではそんなに大きな影響はありません。改造と呼べるほどのものかどうかも疑問なくらいです(もちろんお勧めはしません)。他のサイトさんを拝見すると、ねじのところにグリースを塗るというのも、よく見られる工夫です。この方がお勧めかもしれません。

さて、それはそれとして、天頂部が見づらいというより大きな問題があります。こちらはどうしましょう。天体望遠鏡にはメーカー品に天頂ミラー、もしくは天頂プリズムという部品があります。これをなんとか流用できないでしょうか。
多くの改造記事では、この点と合わせて接眼レンズを交換できるように改造している記事も見受けられます(というより、多くの改造例がこの接眼レンズの交換に関するものです)。恐らく、一番手っ取り早く、かつ改造事例に富むのは、ヘリコイドの根元のあたりからぶった切るというやつでしょう。改造事例はネット上に多く紹介されているので、ここではその一つ一つには触れませんが、多くの方が試みているので、私にも実践できないものでしょうか。
そして、接眼レンズを交換できるということは、天頂ミラーや天頂プリズムも間に挟み込むことができるはずです。ということで、まずは私も改造を試みることにしました。

改造に当たって、実際に接眼レンズと天頂プリズムがどれくらいの値段になるか、カタログを幾つか見て調べました。が、これが結構高い。まあ、当たり前の話です。多くの改造事例の場合、そもそも相当に上級な天文ファンの方たちが情報を発信されているのですから、ハードウェアはとうぜん充実していることでしょう。天頂プリズムにしろ、接眼レンズにしろ、手持ちのものを流用すればいいのでしょうから、この点で大きな問題はないでしょう。しかし、初心者~私のようにライトに星空を見ることを楽しみたい方の場合、これは相当なハードルになることでしょう。特に初心者の場合、カタログに書いてあるスペックが飲み込めないはずですし、その場合は改造に手を出すよりも前に入門書を読んで勉強すべきです。またハードウェアについてもほかの道が考えられます(後述します)。
もちろん、「男は度胸」とばかりに、気前よく改造用にパーツを買ってしまうのも方法です。当初はその方向で話を進めました。しかし、改造は同時にリスクを伴うものです。元の状態に復元できなくなる可能性もありますし(逆に言うと大した痛手にならないのが星の手帖社の望遠鏡の改造用素材として優れている点でもあるのですが…)、何より改造用部品の購入が望遠鏡の本体価格を上回るのは仕方ないとしても、これが下手をすると数倍になってしまうのはさすがに別の道を探りたくなります。
諸々考えるに、当たり前の話ですが基本的に改造というのは、それなりにわかっている方がリスクを飲み込んだ上で行うものだという、私が電子工作モノの記事でたまに書くような結論にしかなりません。

さて、どうしましょう…。

私は思い切って改造よりも新しいものを購入する道を選びました。
そこで目をつけたのが、コルキットシリーズの「スピカ」です。

http://www.orbys.co.jp/kolkit-jp/[外部リンク]

こちらは恐らく性能的にも金額的にも星の手帖社の35倍のやつに相当するくらいでしょうか。
しかし、スピカの大きな特徴は、接眼レンズが交換式になっていて付属のレンズの他にも別売で数種類のレンズがあるだけでなく、天頂ミラーも別売品であります。他にもコルキットシリーズにはアクセサリーが正規品としてたくさんあるので、改造を試みるよりも安心感があります。
というわけで、こちらを購入することにしました。
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実際に作ると、星の手帖社のものよりは幾分手が込んでいます。しかし、今日日の進化しまくったガンプラよりは、遥かに製作は容易と思われます。
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説明書では幾つかボンドで接着することになっているのですが、私はあえてフードとファインダーを接着しませんでした。
フードはレンズにゴミがついたときに掃除を容易にするため、ファインダーは取り外せるようにすうることで、保管しやすくするためです。
鏡筒はボール紙なのですが、かなりしっかりしている印象があります。
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ということで実際に見てみると、天頂ミラーのありがたさが身に沁みます。
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総括します。
星の手帖社の望遠鏡とスピカでは、それぞれ独自の設計思想があるはずです。しかし、いずれも子供か初心者を意識したものであるはずですので、初心者やライトユーザー的には、どちらを買っても恐らくハズレではないことでしょう。現に私の記事では二つほど欠点をあげつらいましたが、欠点だらけのものをライトユーザーとはいえ何年も使うはずがないのです。スピカを使って天頂ミラーのありがたさを痛感したのは確かに事実ですが、それはやはり星の手帖の望遠鏡を使い込んだからこそでしょうし、この望遠鏡で自由に空を見て回る経験があればこそ、スピカのファインダーを使って一発で目標を導入できるようになったのだろうと思います。
但し、ハズレではなかったとしても、当たりかどうかは人と条件によると思います。私が使った感想からすると、大人の方が購入される場合は、星の手帖社のものよりスピカを考えてもいいように思います。星の手帖社の15倍より若干高くなりますが、それでも35倍のものと金額的にもスペック的にも「どちらにしようかな」というところでしょう。ならば数百円を足して天頂ミラーを一緒に購入したほうが絶対にいいと思うのです。
また、どのみち三脚は必要ですが、しかしながらこのクラスならご自宅にあるものならどれでも代用できそうです。そして土星の輪が見えるというのは、大人のライトユーザーが使う性能の一応の基準にしたいところではないでしょうか。何より正規品として天頂ミラーがあることがどれだけありがたいことか。見づらいとそれだけで稼働率が落ちる(=宝の持ち腐れ)になる可能性があります。
そしてライトユーザーから本格的なマニアになろうという時に、スピカを扱った経験はより大きな望遠鏡を扱うに当たってもいい経験になるはずです。ファインダーを覗いて目標天体を導入したり、接眼レンズを変えて倍率を計算するような作業はどのみち必要なものですし、スピカではそれを経験することが出来ます。
また将来、上級者として多くのことがひらめいたとき、余剰機材から部品取りして改造用素材にしたり、逆にスピカから部品取りをして改造に使うということもできるでしょう。
逆に残念ながら天文にそこまで興味が持てなかったとしても、金銭的なダメージはしょうもない飲み会一回程度で済みますし、所詮は紙ですので処分も容易です。ライトに天文を楽しむものとして言えば、撤退のしやすさも入門のしやすさのうちであるように思います。子供に買い与えるに当たっても、子供がどこまで興味を持つかを試す意味でも手ごろに思われます。

但し、スピカにも弱点はなしとはしません。持ち運びにはあまり向かないように思います。もちろんメチャクチャ軽いのでそのことのメリットも確かにあるのですが、いくら丈夫とは言っても所詮はボール紙なので、梱包をそれなりにきちんとやらないと、破損の可能性はあるように思います。そしてカバンの中に忍ばせるくらいのときには、星の手帖社の望遠鏡の鏡筒長さがありがたいはずです。スピカはやはりそれなりに長いのです。またスピカは突然の雨には特に気をつけたいです(まあ光学器械は基本的に雨には気をつけたいので、これは別にスピカだけが際立っている弱点ではないのですが…。)。
まあいずれにせよ、私としては大満足の品でした。

さて、ついでですので、初心者~ライトに天文を楽しみたい方に知っておいていただきたいことがあります。
スピカは紙製ですが、将来、本格的な望遠鏡を使うときに必要な操作の練習になることでしょうというのは、先ほど述べた通りです。恐らくは、明るく輝く木星をみたいと思っても、ファインダーを使った導入がなかなかできずにやきもきするなんてこともあることでしょう。だからこそいい勉強になるのです(それは星の手帖社の望遠鏡でも同じですが)。そうしていくうちに次第に覚えていくことでしょう。逆に言うと、スピカを使いこなせないうちは、ロケットランチャーかと見紛うような大口径望遠鏡をあつかおうというのは、あまりお勧めできないように思います。もちろん、全自動で対象を導入してくれるようなすばらしいものも、あるのはあるのですが、そうなってくると相応の出費は免れません。
初心者~ライトに楽しみたい方が大口径のものをみたいという場合、是非近所の科学館や天文台などへお出かけください。それこそロケットランチャーどころか戦艦大和のような大艦巨砲望遠鏡を楽しむことが出来ます。本当はこういう公共施設を上手に使うことで美味しい思いをたくさんすることが出来るのです。たとえば、東京都葛飾区の郷土と天文の博物館では、毎週金曜日と土曜日に観望会を行っているのです。

http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/index.php[外部リンク]

こうした施設は探してみると案外近くにあったりするものですし、天文雑誌や科学雑誌などにイベント情報が出ていたりもしますから、チェックするとよいでしょう。
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