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ポルタ2A80Mf(1)

というわけで、結局これに落ち着いてしまいました。

http://www.amazon.co.jp/dp/B001CDJFG4[外部リンク]

ミザールのMT-70Rが7cmF10、それより前のコルキットKT-5が5cmF12、そして元祖とも言うべきスピカが4cmF10.5であったことを考えると、似たような光学性能のアクロマート屈折が四本ということになりました。これを最終決定として今後は乗り換えの予定はありません。また、結局は似たようなものがそのまま拡大して終わりというオチになりましたが、私としてはこの選択で満足しています。
というのも、ここに行き着くまでに数ヶ月にわたって仔細に検討し続け、ほかのことに手がつかなくなる状態になり、結局とりあえず使ってみようということになったのが7cm屈折鏡だったわけですから、その結果が8cm屈折鏡だったのは(傍から見るとつまらない選択かもしれませんが)、当方としてはそれなりに根拠のあることだったので、後悔はないですし、またむしろ晴れがましくもあります(今後も望遠鏡カタログを見てニヤニヤしてはいることと思いますが…)。
ほかはすべて予備役ということになりますが、4cm、5cm、7cmそれぞれについて予備役なりの活用(というか、改造)方法は考えてはいるので、遠回りこそしたものの、まるっきり無駄な買い物でもなかったと思っています。特に4cm、5cmあたりなら、やはり予備役に回ったK型経緯台の方が使い勝手はよさそうです。
まあ、7cmと8cmで眼視性能が大きく変わるわけではないだろうといのが当初の判断だったので(私の感想としては乗り換えただけのことはあったように思いますが)、眼視性能については触れないのですが、私としてはむしろ眼視性能以外のところで7cmから8cmに乗り換えることにしましたし、乗り換えた先がビクセンだったので、まあいろいろつくりのよさに驚くことしきりでした。
たとえば、鏡筒バンドが金属です。別に軽量化ということを考えれば鏡筒バンドがプラスチックであることは絶対的に不利ではないし、その設計思想を尊重したいところです。しかし、カスタマイズを考えたとき、7cmの鏡筒バンドが売ってない、というか、パーツ類の調達を考えたとき、7cmというサイズは致命的によろしくないのです。実はこれは例のグワッシャアアアアアアアアアン事件のときにも露呈していたことで、7cm向けのパーツが思いのほか少ないことに閉口したものです。
パーツ類の供給は市販品の場合はやはり8cmクラスからがメインで、あとは古典的にビギナーサイズとされていた6cmについては何とか揃います。しかし、ビギナー向けとされる6cmとベンチマークになる8cmの間で、7cmはなかなかパーツ類が揃わず、この点で拡張性に欠けていました。そう考えたとき、メインを6cmに降りるか、不便を承知で7cmに踏みとどまるか、やはり8cmを目指すかという当初の問題に行き着きました。
結局、グワッシャアアアアアアアン事件は、天体望遠鏡にとって足回りがどれだけ大事かを知らしめると同時に、風対策の重要性、いよいよとなったら自力での修理も可能なものであること、そのためには豊富なパーツ類が供給される規格であることが望まれること、そう考えた場合、7cmから8cmに乗り換えるべきだと決断させるきっかけを早々に露呈させてしまった事件でもありました。
そして、第二の決定打になったのは質量です。足回りに例のAPP-TL130三脚を使うことにしたのは前回の記事で書きました。これを利用することで、私の改造MT-70Rは6kg弱となりました。これで運用できるということは、恐らくは9kgはがんばれるのではないでしょうか。ポルタ三脚は恐らくは3.7kgくらいあるはずですから、例えばポルタ2A80Mfを購入してデフォルトの三脚からAPP-TL130三脚に換装すれば、恐らくは公称9kgが8kgちょいくらいまで落ちます。6kgから8kgならあと少しです。これならがんばれます。そう判断できたのもきっかけの一つでした。そもそもが9kgというハードルが厳しくて7cmで様子を見ることにしたのですから、めどが立てば乗り換えるのは当たり前です。

しかし、本当にこれでいいのでしょうか。念のため、ビクセンを中心に数社のカタログと天文雑誌の広告を見て比較検討します。その結果やはり架台についてはビクセンのポルタ2経緯台が間違いないということで、ビクセンのポルタ2シリーズを中心に選ぶことに。
検討したモデルとしては屈折のポルタ2A80Mf、反射のポルタ2R130Sfを中心に、ビクセン製品からはVMC110L+ポルタ2経緯台、ビクセンウェブショップ専売品のポルタ2R114M、比較対象として他社製の相当品+ポルタ2経緯台モデルを中心に検討しました。しかし、それぞれのメリットがあってやはり決定打に欠けました。
もうこれは独りで決めることは不可能だと判断し、ビクセンショールームまで行って社員の方に実際にお話をお伺いすることに決定。主としてA80MfとR130Sfを中心にして話を聞いてくることにしました。

さて、ここで私が実際にMT-70Rを使った経験と普段の観望スタイルからいくつか要求スペックをまとめてみました。

1.キャリーカートで運ぶことになるので、振動に強いと思われる光学系。
2.その代わり、「遠征」に関しては原村の星まつりくらいを限度として、原則は関東からは出ないものとする(というより、首都圏近傍で終わらせる)。
3.都市部での観望を中心に行うので、星雲についてはあきらめる。その代わり、惑星など観望可能な天体については極力確実に観望できる光学系。また、同様の縛りから大気条件の影響を受けにくい光学系
4.上記について満たした上で、星雲・星団についても可能な限り抵抗はする。
5.自分でカスタマイズしやすい。市販のパーツ類などが揃っている規格
6.撤収作業(設置作業も)が容易。工具等は必要最低限に抑える。酒飲んでへろへろになったあとでも容易に撤収作業ができる。

といった条件を考えると、やはり屈折・8cm・経緯台がほぼ間違いないようです。もちろん反射鏡の大口径は私にとっても最後まで魅力的だったのですが、反射の場合は節々のねじ止めがキャリーカートの振動に耐えられない可能性があること、私のような観望スタイルの場合、普段見で確実なパフォーマンスが発揮できる屈折のほうが間違いないようです。また、屈折鏡の頑丈さは、私が実際にグワシャアアアアアアアアン事件を起こした後でもMT-70Rを使えていたのですから、屈折を選んでおけばほぼ間違いないように思われます。

ということで、つまらない選択ではあるかもしれないし、MT-70Rを使いこなしきれなかったのかもしれないが、いずれ乗り換えることだけは決めていたことなので、躊躇はありませんでした。

で、やはり買ってよかったと思うこと仕切りです。
1.まずもってファインダーが違う。私がビクセンウェブショップで購入したファインダーも決して悪いものではなかったのですが、このA80Mfのファインダーはまた一味違う。三点支持なのですが、一点がばねになっていて、実質的にX-Y軸で調整できるようになっているのです。これはしてやられました。
2.そして実にしっかりと止まるフリーストップ式経緯台が実に使いやすくなっています。ミザールのK型経緯台ももちろんすばらしいと思っています。特に、微動の滑らかさと固定の容易さは、クランプまで手を動かすめんどくささを補って余りあるものがあります。恐らく6cmか7cmくらいの小口径の屈折やカメラ雲台に利用したときは、最適じゃないかと思います。私自身、MT-70Rを使うときはこの架台でだいぶ助けられました。
しかし、このフリーストップは使ってしまうともうやばいです。楽に動くのに止まるのはしっかり。これは確かに各専門店でも鏡筒は他社で架台がポルタというモデルが出てくるわけです。
3.そして驚くべきはアリミゾの固定ねじが二本あることです。私はポルタの唯一の弱点はアリミゾのねじを緩めたときにボロッと落っことしちゃう可能性があることじゃないかと思っていました。それこそ私のグワッシャアアアアアアアン事件と同じレベルの悲劇の可能性があったわけです。しかし、鏡筒固定ねじに加えて脱落防止ねじがあることで、「あっ、いっけねえ!」を確実に防ぐことができるようになっているのです。一種のフールプルーフと考えることができます。望遠鏡を買っていきなり転倒ということをやらかした身としては、この種の安全対策の価値は身にしみてわかります。
4.そして望遠鏡本体だけじゃないです。付録もすごいんです。恐らくビクセンのエントリーモデルを買うと「星空ガイドブック」というのが付いてくると思うのですが、これがただの付録じゃない。そのまま持っていって活用してもよし、昼間に家で読み物にしてもよしの実に読み応えのあるガイドです。それもそのはずで、そもそも企画しているのがあの星ナビのアストロアーツ、そして解説が多くの入門者向け天文書を執筆している(私もだいぶ読みました)浅田英夫、さらに使われている写真には藤井旭、川村晶などの斯界の大御所が続々と名を連ねています。そして当然のことながらオールカラーで「これニュートンかよwww」というくらいの勢いの豊富な図版とともに解説されています。もちろん、写真と眼視では見え方が異なることはちゃんと解説されています。
そして、そのまま持っていって活用してよしというのは、各天体の見所が解説されているのはもちろんなのですが、特に四季の星座観察などは光害地での観望を前提に光害の影響度までアイコンで示してあります。
これ、普通に1000円くらい取って売っていいレベルですwww
てえか、ガイドで望遠鏡を操作しているモデルのお姉さんかわいい^^




そして、先日、接近する火星を観望するために実際に使いました。もちろん購入したポルタ2A80Mfをベースに使いましたが、私の場合はMT-70Rとそれ以前のコルキットを活用するために周辺機材をいくつか持っていましたから、既に持っている機材を使って私なりのカスタマイズを行うことにしました。

1.足回りはすでに再三書いたAPP-TL130三脚で、これを利用することでポルタ2経緯台のデフォルトの三脚よりもすっきりしたものになります。持ち運びに容易になったばかりでなく、設営・撤収の作業もスピーディーに思われます。
2.接眼系にはデフォルトのセットには正立プリズムが付属しているのです。しかし、私はずっと別売の天頂プリズムを使っていましたので、A80Mfでも天頂プリズム中心に使うことにしました。またアイピースもPL20とPL6.3がついているのですが、これを手持ちのNPL20とNPL10、そして新規にSLV6を購入してデフォルトのものと置き換え、低倍率、中倍率、高倍率の三種類を網羅しました。
3.新規に微動ハンドルを購入、デフォルトの微動ハンドルから置き換えることにして操作性を向上させることにしました。使うにあたって、やはり微動ハンドルは絶対にほしいです。私は身長が180cm弱くらいあるので、そこそこ大柄なほうだと思うのですが、やはりデフォルトの微動ハンドルでは短くて使いにくいところがあります。MT-70RとK型経緯台の場合は、鏡筒もそこまで長くなかったし、固定クランプの操作もあるので微動ハンドルは特に必要なものでもなかった、というよりブラブラしたもののない簡便にして堅固な経緯台としてK型経緯台を評価していたのですが、ポルタ2経緯台はK型経緯台に比べて相当な荷重にも耐えられる経緯台と思われます。そしてA80Mf鏡筒は相当な荷重となる鏡筒のはずでしかもそれなりに長いので、やはり微動ハンドルはぜひほしいところです。
4.私は、MT-70Rではファインダー取り付け部にスマホホルダーをつけていたのですが、A80Mfでは鏡筒バンドにカメラねじがついているという便利な仕様になっていることに目をつけました。そこで、エツミのオスオス止めネジを購入して、これを利用してスマホホルダーと鏡筒本体を連結することにしました。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00OUBLFLI[外部リンク]

これは大きいです。MT-70Rを使っているときは、鏡筒バンドにカメラネジがなかったので仕方なくスマホをファインダーに固定するように色々工夫したのですが、このカメラネジによってずいぶん軽くなりました。

デフォルトの編成からはいろいろ変わったのですが、しばらくはこれで行ってみようと思います。

とまあ、軽く見てきましたが、これはビクセンが評価されるわけです。
何度も書きますが、MT-70Rについては、機材それ自体には不満があったわけではありません。確かに不幸な事件はあったのですが、でもそれは乗り越えることができたし、また各種改造によって使い勝手も向上し、いよいよ私の望遠鏡になって来たのです。しかし、やはり、自分が手を加えていくにあたって、7cmはあまりにも条件が悪すぎました。まあある意味、ここでアクシデントを体験して次に生かして、本格派へ移行するときの課題を洗い出すのがMT-70Rの役目だったともいえます。今後は主役をポルタ2A80Mfにバトンタッチします。
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